【初心者向け】ジャズの演奏に必要な『音程』と『度』をマスターするためのわかりやすい解説
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ド基本の『音程』と『度』
『音程』と『度』はジャズを演奏するにあたって非常に重要です。
『音程』と『度』については他のサイトや参考書でも解説がたくさんあるので、ここ(肉じゃぎ)ではわかりやすさと実用性を重視して解説します。
音程とは?
音程とは2つの音の距離を示すもの(英語でインターバル:interval)
度とは?
音程(音と音の距離)を表す単位(英語でディグリー:degree)
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【まずはじめに】なぜ『音程』・『度』を把握する必要があるか
『音程』・『度』の把握をすることで、コード(和音)やフレーズをきちんと理解して演奏できるようになります。
コードは複数の音によって構成されています。
それぞれの音の音程と音程による響きの違いや使い方を理解しないとコードを把握できないので、結果的にジャズの演奏に繋がりません。
ギタリストの場合、「Fはこう」とか「Cはこう」とコードフォームを覚えて演奏しますが、ジャズにおいては、そのコードに含まれる音がルート音に対してそれぞれ何度の音程になっているかを理解してコードを押さえて演奏しないといけないわけです。
ジャズはコードが命。
伴奏(バッキング、あるいはコンピングとも言う)だけではなく、ソロを弾くときにもコードの理解が必須です。
つまり、コードを理解できないとジャズが演奏できない、ということになります。
ジャズにおいてはアドリブソロも伴奏も、すべてはコードから始まるのです。
『音程』・『度』を把握するとどうなる?
- コードの理解が深まる
- いろんなコードを自分で考えて使えるようになる(コードを応用・発展させられる)
- 伴奏でキレイな和音を響かせることができる
- アドリブのフレージングの幅が広がる
- メロディーを的確に弾けるように、覚えられるようになる
- 自分なりのジャズを追求できる(上級者)
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音程・度の基本から
『音程』とは音と音の距離です。
基準になる音(ルート)とどれだけ離れているかによって音の呼び方が変わってきます。
呼び方は「短2度、長2度、増3度、完全4度・・」など。
この『短や長、完全』などの呼び方を完璧に覚える必要はありませんが、なんとなくそんなふうに呼ぶということは頭に入れておきましょう。
(セッションやライブなどで音合わせをしたりする場合に「4度」とか「シャープ5」とはよく言いますが、「完全4度」や「増5度」という言い方はあまり聞かない気がします)
実用面(実際のジャズ演奏)で重要なのは、
●2・-3・3・4・・・などの数字表記。
●コードを構成する音程がどれか理解しておくこと。
(7thコードの構成は1・3・5・-7で構成される、マイナー7thコードは1・-3・5・-7で構成される、など)
●各音程が指板上のどこにあるのかを把握しておくこと
です。
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【必須】各コードの構成音
○△7(メジャーセブンス・○maj7とも書く):1・3・5・△7
○-7(マイナーセブンス・○m7とも書く):1・-3・5・-7
○7(セブンス):1・3・5・-7
○-7♭5(マイナーセブンフラットファイブ・○m7♭5とも書く・ハーフディミニッシュとも言う):1・-3・-5・-7
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ひとまず上記の4つはきちんと理解しておきましょう。
はじめはコードの構成音を覚えづらいですが(どのコードがどの構成音かゴッチャになる)、地道に演奏しながら覚えるしかありません。
※必ず音を鳴らして、『メジャーセブンスは明るくてオシャレだな』とか『マイナーセブンスは暗い印象だな』とか、コードの響きも一緒に習得してください。
ロックやポップスでよく見かける『△7』などの表記がつかないコードは3和音、ジャズで一般的に使われる『△7』などの表記がつくコードは4和音です。
3和音コードは1・3・5度で構成されていて(7度がない)、シンプルな響きです。
3和音コードはジャズで全く使わないかと言うと、実はめちゃくちゃ使います。
私(肉じゃぎの管理人)はジャズを勉強し始めた頃、4和音に慣れ始め、シンプルな3和音を軽視しがちでした。
楽譜にCとかAmとだけ書いてあると低レベルな印象を抱いたものです。
(ジャズをかじった人は、ロックでも4和音コードを弾いて無駄にシャレオツな音を出しがち説)
3和音はトライアドと呼び、上級レベルになるとより高度な演奏をするために必須な音の組み合わせとなります。
ひとまず3和音も重要だと覚えておきましょう。
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テンション
テンションは『オクターブ上の2・4・6度』のこと。
「1オクターブ上の2度・4度・6度」とは言わずに、それぞれ『9th(ナインス)・11th(イレブンス)・13th(サーティーンス)』として表します。
上図のとおり、テンションはエクステンション(Extension)の略で「拡張」の意味です。
基本的なコードの構成は『1度・3度・5度・7度』と1オクターブ内で納まりますが、1オクターブ上の音を混ぜることでコードの音はより複雑で色彩豊かな響きになります。
上図でも例えていますが、料理で使う調味料(スパイス)のようなものだと考えてよいでしょう。
シンプルな味付けの料理に調味料(スパイス)を入れると、味に深みや別の風味が加わりますね。
コードにテンションの音を加えると、シンプルなコードの響きがオシャレになったりするわけです。
ジャズでは、伴奏でもソロでもテンションをめちゃくちゃ多用します。
ジャズがオシャレに聴こえるのは、コードの響きが複雑だから、という理由もあります。
はじめは難しく感じますが『テンションを入れるとコードがオシャレになる』くらいに気軽に構えて、ノーマルなコードに加えて弾きながら徐々に覚えていきましょう。
テンションについて、実用的な面から覚えておくと良いこと
- 「1オクターブ上の音の2度や4度など・・」と言いつつ、オクターブ内の音をテンションで呼んだりする(例えば、2度のことを9thと言ったりする)
- 2=9、4=11、6=13とセットで覚えておいた方がよい
- テンションにはコードに合うものと合わないものがある
- 合わないもの(音の響きが濁ったり調和しない音)をアボイドノートやケアフルノートと呼ぶ
- テンションは音がぶつかるので(音が濁る)、慎重に選んで弾く
- 伴奏でコード楽器が複数いる場合(ピアノとギターなど)、コード楽器の人が全員でテンション入りの伴奏をすると音がぶつかりまくるので自重することも大事(ピアノがいる場合ギターはあえてシンプルな音だけ演奏したり、弾くのをやめたり)
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ギター指板上の音程を覚えるトレーニング
ギター指板の音程配置を覚えるのは非常に大変で、なんとなくコードを弾いたりしているだけではなかなか身につきません。
そこで、指板の音程を手軽に覚える方法は「何度も紙などに書いてみる」です。
トレーニング用のシートを用意したので、
・プリントアウトして書き込み
・iPadなどで読み込んで書き込み
といった方法でトレーニングをしてみましょう。
6弦ルートの場合、5弦ルートの場合、4弦ルートの場合、とそれぞれルート別に覚えることが重要です。
『完璧』とまではいかないまでも、自然に音程配置が頭に浮かぶようになって『ルートの○○度』と言われたらすぐに押さえられるくらいになれば、演奏も飛躍的に向上します。
PDFバージョンはこちら↓
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記入例とポイント
記入例と覚える際のポイントを用意したので参考にしてみてください。
(5弦・4弦ルートは自力でトライ!)
簡単には覚えられないので、何度も繰り返すのが重要です。
ギターも実際に弾きながら、音も確認することをオススメします。
苦手な(覚えづらい)箇所は特に重点的にチェックして早めに克服しましょう!
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動画でギター音程配置トレーニング
ギター指板上の音程配置をトレーニングできる動画を作成しました。
動画で出てくる音程をすばやく判断してトレーニングします。
音程の配置を覚えるのはなかなか大変ですが、繰り返して確認していくことで把握できるようになります。
苦手なポジションの克服など、何度かトライしてみてください。
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