いろんなコードボイシングを習得しよう - メジャー7th 6弦ルート編【コードの押さえ方】
2021.04.08更新 コード < ジャズギター研究所

いろんなコードボイシングを習得しよう!
ボイシングの引き出しを増やすための『ボイシングバリエーションの紹介と解説』です。
ボイシングの引き出し(バリエーション)が少ないと
・つまらない伴奏になる
・単音系のソロになりがちで複数音(和音)でのソロができない
・ソロのフレージングがワンパターン
などなど、いろんなデメリットがあります。
※ジャズを練習するときに、どうしてもアドリブソロばかり練習してコードとボイシングに意識が向かないことが多いので、『ボイシングが重要ですよ』という記事を書きました。参考に一読ください。↓↓↓
ボイシングの引き出しを増やす重要性について - なぜいろんなコードフォームを知る必要があるか
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ボイシングの引き出しを増やす重要性について - なぜいろんなコードフォームを知る必要があるか | コード | 【血となり肉となるジャズギター】肉じゃぎ
肉じゃぎ
豊富なボイシングを習得する重要性について理解する ジャズを学びはじめると、ほぼ間違いなくコードの複雑さの壁にぶち当たります。 具体的に言うと、『いろんなテンションが含まれている』...
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メジャー7th・6弦ルート編
というわけでボイシングのバリエーションをご紹介します。
今回はメジャー7th・6弦ルート編です。
※メジャーセブンスでまとめようと思ったんですが、あまりに量が多く『6弦ルート・5弦ルート・その他』くらいにわけることにしました。
もちろん以下で紹介しているもので全てではありません。
掲載しているフォーム以外にもボイシングはいろいろありますので、自分なりの好きなハーモニーを模索してみてください。
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その1
超基本のボイシングフォーム。
教則本などを見ても『6弦ルートのメジャーセブンス』と言えばだいたいコレな気がします。
構成音のうち、ルート音が2つ、5度が2つと、被っている音程が多くてムダが多いフォーム(ボイシング)です。
紹介しといて申し訳ないのですが、ジャズにおいてはあまりオススメしません。
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その2
『その1』のフォームから重複している構成音を省いたもの。
構成音にテンションが含まれず1、3、5、△7のみ。なのでシンプルな響きとなります。
これも基本的なフォームですが『その1』よりはムダが少なくて、こちらはかなり使えます。
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その3
『その1』をさらに省略したもの。
4つ切りの刻みバッキング(ジャッ!ジャッ!ジャッ!ジャッ!というやつ)などに。
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その4
コードネーム的には『○6』とも書かれますが、メジャーセブンスでも使えます。
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【余談】
ハービーハンコックの有名な逸話があります。
マイルスデイビスのバンドで演奏していた頃を振り返って以下のようなことを言いました。
「ある日、ライブの前に僕は悩んでいた。いい形でソロを終わらせるにはどうしたらいいか。それをマイルスは見抜いていて、こんなことを言った。『バターノートを弾くな。』 はじめは何を言っているのかわからなかった。しかし、しばらく経ってから『バターノート』というのは、スケールやコードの中の重要なサウンド、つまり『おいしい音なんか弾くな』という意味だとわかった。」
この後、ハービーはコードの重要な構成音である3度や7度を省いてボイシングしてみたらハーモニーの可能性が広がったというエピソード。
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つまりメジャーセブンスでも7度を省いてみたり、いろいろと構成音を自由に工夫してもOKということですね。
(3度を省くとコードカラーがわからなくなるため難易度はかなり高めです)
で、このフォームは6度のサウンドが入っているものの音数が少ないので、『その3』と同じく4つ刻みのバッキングでかなり使えます。
ビッグバンドのギターバッキングとかジプシージャズ的なサウンドですね。
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その5
こちらもベーシックな3音フォーム。5度の音を省いたもの。
これまた4つ刻みのバッキング向きなサウンド。
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その6
#11が入って複雑味のあるサウンドのボイシング。
メジャーセブンスで#11は多用されるので要チェックです。
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その7
○△7add9。
9thのサウンドが入ったボイシング。
3度の音が省かれているのでコードのカラーが見えづらいですが渋いサウンドになります。
単音ではなくコードでのソロやコード&メロディーで演奏する時の『トップの音が9thのメジャーセブンス』などで使えたりします。
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その8
○△7 add13。
13thのサウンドが入ったボイシング。
6度(=13th)のサウンドは独特なので、響きにかなりクセがでます。
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その9
3度も7度も入っていないんですが、きれいな響きでサウンドに広がりがあって個人的によく使います。
特にボサノバには相性がいい気がします。
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その10
『その9』の5度を#11に変化させたボイシング。
こうなってくるとメジャーセブンスの構成音(3、5、7)が入っていないので、謎なサウンドのように思えますが、きちんと使えます。
コードのカラーをきちんと出したいときには厳しいですが、バンド編成でハーモニーを強調したい場合などにはマッチします。
使い所はいろいろと試してみてください。
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その11
9(というか2度)を入れたやや重めのボイシング。
慣れないと押さえづらいかもしれません。
△7度は入っていませんが、オシャレな響きです。
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その12
○△7(add9)。
こちらも慣れないと押さえづらい系。
『その11』と構成音は似ていますが、音程の高いサウンドが鳴るのでよりオシャレな響きに感じます。
ベースがいれば、6弦のルート音は省いても大丈夫です。
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その13
これまたストレッチがキツくて押さえづらい系。
クローズドボイシングな響きで美しいハーモニーです。
ボサノバにかなりマッチするサウンドで、リズムよく鳴らしてみるとキレイな海とさわやかな潮風が脳裏に浮かんできますね。
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というわけでメジャーセブンス・6弦ルートのボイシングをご紹介しました。
自力でいろんなボイシングを見つけるのは大変なので、参考になれば幸いです。