いろんなコードボイシングを習得しよう - メジャー7th 5弦ルート編【コードの押さえ方】
コード < ジャズギター研究所
いろんなコードボイシングを習得しよう!
ボイシングの引き出しを増やすための『ボイシングバリエーションの紹介と解説』です。
ボイシングの引き出し(バリエーション)が少ないと
・つまらない伴奏になる
・単音系のソロになりがちで複数音(和音)でのソロができない
・ソロのフレージングがワンパターン
などなど、いろんなデメリットがあります。
今回は『メジャー7th 5弦ルート編』です。
【参考】『メジャー7th 6弦ルート編』はこちら↓
いろんなコードボイシングを習得しよう - メジャー7th 6弦ルート編【コードの押さえ方】 | コード | 【血となり肉となるジャズギター】肉じゃぎ
肉じゃぎ
いろんなコードボイシングを習得しよう! ボイシングの引き出しを増やすための『ボイシングバリエーションの紹介と解説』です。 ボイシングの引き出し(バリエーション)が少ないと ・つまら...
・・・・・
【注】
今回はすべて『F』のコードで解説しています。
他のコードについてはルートポジションを変えてお試しください。
1〜4
1は『メジャーセブンス5弦ルート』といえばコレ!というノーマルな押さえ方。
1・3・5・△7 のコードトーンのみで構成されたスタンダードなボイシングです。
2もスタンダードな押さえ方。
5度を省いて、9thを入れたボイシングです。
3は F6 なんですが、メジャーセブンス上でも使えるコードです。
頻繁に使用されます。
コード&メロディー(いわゆる一人で弾くギターソロ)やコンピング(伴奏)において、フレーズがルート音(1度)で終わる場合など、トップの音が1度の場面で弾く場合にはこの押さえ方がもっともスタンダードなボイシングです。
4は2の応用系です。
トップ(2弦)の9thが3度になっています。
トップの音を3度で弾く場合に有効です。
ただし、3度の音がオクターブで2つ入ってしまっているので『もったいないボイシング』になっちゃってます。
できれば避けたい押さえ方ですが、TPOに応じて使いわけましょう。
【もったいないボイシングとは】
被っている音程があってもったいないボイシングのこと。
ギターは物理的に押弦の限度があるので、被らない音程で、かつ可能な限り多彩なサウンドになるボイシングが望ましいのである。
・・・・・
5〜7
5もスタンダードなボイシング。
ローフレット側に押弦するクロージングなタイプで、ピアノ的な響きです。
1・3・5・△7 とコードトーンオンリーの構成。
6は5の変化形ですが、個人的にはお気に入りの「オススメボイシング」です。
9th(2度)が入ることで色彩感があってカッコイイ響きになっています。
7は6のボイシングに6弦のサウンド(3度)が追加されたもの。
6弦のサウンドが入ることで重みが付加されています。
メジャーコードで終わる曲のエンディング、一番最後のジャラーン、とかで使えます。
※ただし他の楽器がいると低音の3度が濁ることがあるので要注意です。
※ちなみに6弦の低音に5度を使うボイシングの場合は(以下にて紹介しています)ほぼ問題なく使えます。
・・・・・
8〜11
8はF6(9)ですが、メジャーセブンス上で問題なく使えます。
さわやかな響き。
ボサノバに合うので、個人的にボサノバの曲では多用しています。
9は8に#11を足したもの。
メジャーセブンスに#11が加わるとエグ味が出る、というかかなりクセのある響きになるのですが(=リディアンなサウンド)、とても個性のあるかっこいいサウンドになるのでよく使われますね。
どのコードでも#11のポジションは覚えておくと◎です。
10は9に6弦のサウンド(5度)を足したもの。
サウンドに一気に重みが加わります。
これも曲のエンディング、一番最後のジャラーン、でかなり使えます。
11は8のルートを省略してトップ(1弦)の5度サウンドを追加したもの。
4度堆積サウンドでモーダルな響きです。かなり使えます。
・・・・・
12〜15
12は#5が特徴のボイシング。
押さえるのに慣れが必要ですが、アンニュイな響きになります。
13はルートを省略してトップ(1弦)に13を入れたもの。
14はルートを省略してトップ(1弦)に#11を入れたもの。
#11を入れたボイシングは要チェックです。
15はルートを省略してトップ(1弦)に△7thを配置したもの。
下から5・1・3・7という順番になっているだけで(=ドロップボイシング)、ボイシング自体はコードトーン主体のノーマルなものです。
・・・・・
16〜17
16は15の変化形で9thが加わったもの。
ちょっと響きにオシャレさが付加されます。
17は 1 の変化形で9と#11が加わったもの。
押さえるのが難しいですが(親指で押さえたり。もしくはルートは省略可)、カラフルな響きになります。
・・・・・
というわけでメジャーセブンス・5弦ルートのボイシング紹介でした。
自力でいろんなボイシングを見つけるのは大変なので、参考になれば幸いです。