【レビュー】Rode NT-USB Mini / 手軽に使える高音質USBマイク
楽器・機材
RODE NT-USB Mini
最近USBマイクが気になっていました。
というのも、ギターの音を録ったりする際にオーディオインターフェイスとマイクを接続して、いろいろと準備するのがやや面倒だったからです。
実は
『USB接続マイクなんてオモチャみたいなもんだろう。音質悪そう。』
と、古い概念で生きていたのですが、手軽に録音したい気持ちと「ちょっと試してみたい…」という気持ちが込み上げてきたので、ひととおり市場調査(?)をした上で今回のRODE NT-USB Miniの購入に至りました。
マイクが届いて、軽く使ってみた感想は「手軽だし音も良くて、かなりいいじゃん!!」です。
以下、音のサンプルなども用意したので簡単なレビューをご覧ください。
特徴
- 高品質のコンデンサーカプセルが温かさと存在感のある音を届け、クリアでプロフェッショナルなサウンドを提供
- 室内の雑音やそのほか外部からの騒音を低減するよう最適化された、指向性のあるカーディオイドポーラパターン
- 幅広いアプリケーションで驚くほどきれいに聞こえる、なめらかな周波数特性
- 吹かれノイズなどを抑制する内蔵ポップフィルター
- 衝突や衝撃から守る、ユニークな取り外し可能なマグネット式デスクスタンドで、素早く簡単に取り外し可能
- デスクトップ、マイクスタンド、スタジオアームにすばやく簡単に配置できる一体型の 360 度スイングマウント
- 精密な音量調節機能と、気になるエコーを排除する切り替え可能なゼロレイテンシーモニタリングモードを備えたスタジオ品質のヘッドフォンアンプ
- コンピューターとタブレットでシームレスに動作する、使いやすいクラスコンプライアント USB 出力。USBケーブルで接続して録音を開始
スペック
Acoustic Principle | Pressure gradient |
---|---|
Active Electronics | Electret condenser A/D and USB interface |
Polar Pattern | Cardioid |
Frequency Range | 20 Hz – 20 kHz |
Input SPL @ 1% THD | 121dB (A-weighted, as per IEC651) |
Sample Rates | 48 kHz |
Bus Powered | Yes |
Bit Depth | 24-bit |
Analog Outputs | 3.5mm headphone |
Computer Connectivity | USB - simultaneous I/O Mono input stereo output |
Output Connection | USB-C |
対応OS | macOS 10.12 / Windows 10 |
重量 (g) | 585 |
サイズ (mm) | 高さ: 141.9 幅: 54.5 奥行 (base): 89.3 |
同梱内容 | マイク本体(USB Type-C対応) マイクスタンド USBケーブル(Type-C to Type-A) 3/8インチ - 5/8インチネジアダプター クイックスタートガイド |
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NT-USB MiniのここがGOOD
- シンプルで使い勝手の良いデザイン
- USB(type-c)接続で手軽に録音
- USB接続だけで使えるのでオーディオインターフェイスが不要
- 音が良い
- 価格が安め
- iPadやiPhoneでも録音可能
- ZOOMやSkypeなどでも使える
- 指向性あり、なので正面以外の音を拾いにくい
- ポップガード内蔵
- ヘッドフォンアンプ内蔵で、マイクからヘッドフォン接続と音声モニタリングが可能
- マイクスタンド付属
- 同梱のアダプタを使えば通常のマイクスタンドにも取り付け可能
注意点
【パソコンやiPadなど、USB-Cに接続する場合】
付属ケーブルはUSB-C to USB-Aなので、パソコンなどUSB-Cインプットに接続するには『USB-C to USB-Cケーブル』が必要です。
【iPhoneとの接続】
iPhoneに接続してみましたが(アップル純正のUSB-C to Lightningケーブル)、iPhoneでは認識されませんでした。
iPhoneでも使えるとの情報も見かけましたが、Apple公式の「Lightning - USBカメラアダプタ」が必要とのことです。
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【録音してみた】サウンドサンプル
実際に録音してみました。
マイクの30〜40cmほど手前でフルアコ(ES-175)をカッティングしたサウンドです。
アンプは使用していません。
単独で聴いてもよくわからないと思うので、いろんな機器で試してあります。
1:Rode NT-USB Mini
2:Shure SM57(オーディオインターフェイス UR22C 経由)
3:iPhone 11pro 内蔵マイク
4:iPhone 11pro + Shure MV88
※コンプやEQなどエフェクトなし。
※ヘッドフォン or そこそこきちんとしたスピーカー推奨です。
Rode NT-USB Mini
Shure SM57
iPhone 11 Pro 内蔵マイク
Shure MV88 - iPhoneに接続して録音
サウンドについて個人的な感想
個人的にはRode NT-USB Mini と Shure MV88が好きな音でした。
Rode NT-USB Mini は素直で明るいサウンドでとても使いやすい&聴きやすいです。
DTMでは加工やミックスもしやすいサウンドで、普段はストライモンのIridium やコンデンサマイクを使用してギターの音を録音していますが、ほぼ遜色ない音が録れました。
Shure SM57(ダイナミックマイク)は悪くないですが、EQが一部カットされたようなちょっとクセがあるサウンドです。
定番&人気のマイクですが、やはり用途を選ぶマイクだなという印象。
iPhone 11 Pro 内蔵マイクのサウンドは特にクセもなく聴きやすいです。
ただ、パッと聴いた感じでは意外と悪くないですが、細かく見るとキメの荒いサウンドで、録音する対象によってはのっぺりしてしまうのが弱点です。
Shure MV88はiPhoneに接続して使うタイプのコンデンサーマイクですが、これはかなりサウンドが良くてお気に入りのマイクです。
Rode NT-USB Mini に近いサウンドで、明るくてクリーンな音。
この比較の中では唯一ステレオ対応なので、定位感もあります。
手軽にiPhoneに繋いで録音できるので、セッションやサウンドチェックなどで重宝しています。
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おわりに
うーん。
USBマイクも悪くないですね。
というか、サウンド的にも使い勝手的にも、めちゃくちゃ良いです。
自分で調べるまでこのマイクの存在は知らなかったのですが、もっとメジャーな存在になってもおかしくないマイクだと思いました。
上記の感想などでは触れませんでしたが、YouTubeでの配信やZOOMなどの音声用途としても優れているようで(もともとそういう用途?)、声の通話や録音も高音質で使用できました。
ナレーション録音などにも有効に使えそうです。
というわけで、手軽で本格的なUSBマイク・RODE NT-USB Mini 超オススメです。
Shure MOTIV MV88 Lightning Digital Stereo Condenser Microphone
Shureブランドの品質をクリアした高音質コンデンサーマイクです。
iPhoneやPadなどiOS端末に手軽に接続し、スマートフォン・タブレットでの高品質レコーディングを可能にしました。
ライブパフォーマンス、インタビュー、ビデオ用の音声、ボーカルや楽器のレコーディングなど、あらゆる状況におけるモバイル録音に適しています。
付属のウインドスクリーンでブレスノイズなどを大幅に削減。インタビューなどでよりクリアな収録が可能です。
無料のiOSレコーディングアプリでレコーディング、モニタリング、コントロール、および録音をサポートします。
SHURE ダイナミックマイク SM57-LCE 【国内正規品】
SHUREが誇るマイク「SM57-LCE」は、ライブ・パフォーマンス、スタジオ・レコーディングでの楽器収音のために生まれた、世界基準でプロ仕様の単一指向性 (カーディオイド) ダイナミック型楽器マイクロホンです。
楽器用に最適な応答+C8特性を備え、ギター/ベース/ハーモニカ/ドラムと多様な楽器の、アンプ/アコースティック両方のワールド・スタンダード・サウンドを再現します。
バックグランドノイズを最小限に抑えるタイトな指向特性により、狙った音源を的確にピックアップします。さらにエアー式ショック・マウント・システムがハンドリング・ノイズをシャットアウト。
ハードな使用環境でも安心の頑丈設計。
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