楽器・機材

Fenderのテレキャス

この記事は
前編『そうだ、テレキャスのピックアップを交換してジャズを弾こう【前編】』
からのつづきです

前編はこちら



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シングルサイズハムバッカー(STHR-1n / SEYMOUR DUNCAN)を購入。さっそく交換へ


届いた『STHR-1n / SEYMOUR DUNCAN』


STHR-1n / SEYMOUR DUNCAN

STHR-1n / SEYMOUR DUNCAN

注文したシングルサイズハムバッカー(STHR-1n / SEYMOUR DUNCAN)が届いたのでさっそく交換作業を行いました。



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弦を外す〜交換まで

作業の流れは以下のような感じです。

  1. 弦を外す
  2. ピックガードからピックアップを外す
  3. 上とほぼ同じタイミングでアッセンブリー(コントロールパネル)からピックアップの配線を外す(ハンダゴテを使用)
  4. 新しいピックアップをアッセンブリーに配線〜ハンダ付け
  5. ピックガードに新ピックアップを取り付け
  6. 弦を張る

それでは、以下より作業の様子を画像でご覧ください。


まずは弦を外す。


ピックガードからピックアップを外す。そしてアッセンブリー(配線)の確認中。


細心の注意を払いながらピックアップの取り外し。


新ピックアップ(STHR-1n)と旧ピックアップの比較。たしかにサイズはほぼ同一。


新ピックアップ(STHR-1n)と旧ピックアップの比較 その2。よく見るとSTHR-1nの方がわずかに厚みがあります。高さは大体一緒。

比較してみるとSTHR-1n はTwisted Tele Pickup(いままで付けていたPU)よりやや重みがあり、ずっしりと詰まった感じがあります。
シングルサイズにコイルをギュッと詰めたのが重みと手触りから伝わってくる感じ。
STHR-1n はコイルが2つあるためか、シングルサイズとはいえ元のシングルコイル(Twisted Tele Pickup)よりもやや厚みもあります。


うーん、これはいいぞ!
期待大。

作業はつづきます。

作業のつづき


配線の確認。4線だけどマニュアルを見れば問題なし。


配線。画像ではわかりづらいですが、そのままだと線が短くて足りないので別の配線用ケーブルを継ぎ足して繋いでます。

ショック

と、ここでショックなことが発覚。

なんとピックガードの穴(?)がわずかに小さくてSTHR-1nが入りませんでした。
上でSTHR-1n はやや厚みがある、と書きましたが、それがここで問題に。

テレキャス購入時についてきたこのオリジナルピックガードを削るか………。

どうする!?


ショック!STHR-1nが通らない図。

苦渋の決断を迫られ、結局、以前に購入したもう一枚のピックガード(ホワイト)に取り付けることに。
削ってしまうと、ピックアップを戻したくなった時に逆に緩くなってしまう懸念があったからです。

実はそちら(もう一枚のピックガード)もSTHR-1n が通らなかったのですが、ヤスリで削って取り付けました。

シングルサイズハムバッカーを購入する際はピックガードの穴が適切かどうかも考慮した方が良さそうです。
ピックアップは繊細なので強引に設置するとワイヤーが切れたりする恐れがあるため、ピックガード側を削って調整する必要があります。


別途購入してあったピックガードに取り付ける図。買っといてよかった(安堵)。



・・・・・


作業完了

なんとか無事に取り付け作業完了。

ピックガードを削ったり、思っていたよりも苦戦した交換作業でした。


取り付け作業完了


取り付け完了。普通のシングルコイルっぽい雰囲気でシングルサイズハムの違和感はほとんどないです。


アップで新ピックアップの様子。



・・・・・


さっそく弾いてみた

さっそく弾いてみました。

シングルコイルに比べるとかなりいい感じです。
ハムバッカーらしい太さのある音になりました。

ジャズ用途という点で考えると、断然こちらの方が気持ちのいいサウンド
パワー(出力)もあって、フルアコに負けていない印象。
シングルコイル特有の細さや堅さがなく、ウォームでずっしりしてます。

これでテレキャスでジャズもいけるぞ!

『そうだ、テレキャスのピックアップを交換してジャズを弾こう』
終わり








となる予定でしたが。

うん。


‥‥‥うん。

好みの問題

取り付けのあと、数日間ずっとこのテレキャスを弾いていたのですが……。

なーーーーーーーーーんとなく、物足りなさを感じてしまい…。

言い表し難いのですが、微妙に『擬似(ぎじ)ハムバッカー』という感じで、実際のハムバッカーと比べると若干ふくよかさが足りない印象です。
ジャズを弾くには文句なしの太さとパワーだけど、なんとなく実際のハムバッカーよりも音域が狭い感じ。
とくに低域〜中低域のあたり。
『モコッ』とせずに『ゴリッ』と鳴るというか。


自分の好みとしてはもうちょっと『ハムバッカーの丸み』というか、『ふっくらさ』が欲しいと思いました。


位相問題も

そして、サウンドハウスの評価にもあったのですが、ダンカンのピックアップの位相が逆なのでミックス時(いわゆるハーフトーンの時)に変な音になります。
フロントPUとリアPUの音が打ち消しあって、『ワウペダルを踏んでボリュームを絞った』ようなサウンドです。
もちろんフロントPUとリアPUそれぞれを個別に使用する分には問題ありません。

私の場合はジャズオンリーなのでハーフトーンもリアも使わないので全く問題ないですが、この点も考慮が必要です。
※解決するにはリアピックアップもダンカンのもの(or 同じ位相のPU)にするか位相を逆にした配線にすれば良い



・・・・・


大きな方針転換

「もうちょっとリアルハムバッカーの太さとふっくら感が欲しいなー」とは思ったものの、シングルコイルに比べればジャズ用途には全然悪くないサウンドで、とある事実に気づかなければこのままシングルサイズハムバッカー(STHR-1n)でいくつもりでした。


実はここまでの作業で、とある事実を見逃していました。


ここまでで、ひとつ大きなツッコミどころがあったことに気付いたでしょうか?



・・・・・


衝撃の事実!!「リアルハムバッカー(=普通のハムバッカー)取り付け可能」

ふと

「あれ!? そういやギターボディーにあるピックアップのザグりの穴がデカくなかった???」

と思い出しました。

ここまでの画像を見ていただいてわかる通り、作業の様子を記事にするために撮影をしていたのですが───

写真を見返して衝撃の事実が発覚。

ハムバッカーサイズの穴があった


ハムバッカーサイズの穴が開いていた図。シングルコイルの周りにこんなに隙間があるのに、なぜ作業中に気づかない!?


こういうやつだと思っていた…。


このテレキャスは割と最近買ったモデルなんですが、ハムバッカーが取り付けできるような穴が空いていました。

近年のテレキャスはこういうもんなんでしょうか………?
アメリカの楽器屋さんから購入したものですが、そういえば楽器店特注?オリジナル?みたいな文言があったような…。


…………。



ザグりたくないから(いろいろ悩んだ末に)シングルサイズハムバッカーを買ったのに、リアルハムバッカーが取り付けできるんかーい!!!!!



というわけで、ハムバッカーが取り付けられるなら話は早い。

お気に入りのハムバッカーを取り付けることにしました。
所有しているレスポールやL-5にも取り付けている『ベアナックル(BARE KNUCKLE PICKUPS)のThe Mule』です。
※ただしピックガードはハムバッカーに対応したものを購入する必要あり



後編へつづく
(後編でサウンド比較もアップ予定)


The Mule。それは言わずと知れたヴィンテージPAFを再現したピックアップ…。


SeymourDuncan PU セイモアダンカン ギター用 ピックアップ STHR-1n BLK (ネックポジション用)

■ギター用ピックアップ
■HOTRAILS For TELE Rhythm
■シングルサイズハムバッカー
■テレキャスネック用


JOE BARDEN (ジョーバーデン) ギター用ピックアップ DGT-Style N

■ギター用ピックアップ
■ダニー・ガットンモデル
■テレキャスターネック用
■Danny Gattonのためにデザインされ、現在は世界中のテレキャスタープレイヤーから選ばれる超定番モデルとなったDGT。深み、艶のある完全なまでのヴィンテージトーンです。


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