楽器・機材

Fenderのテレキャス

気軽に弾けるテレキャス。しかし…

普段、自宅で気軽にギターを弾くときにテレキャスをよく手にしています。
気軽な練習やフレーズの確認、その他気晴らしなどですね。

テレキャスだとフルアコのように気遣う必要もないし(ぶつけて割れたりなど…)、持ちやすいし、けっこう便利なのです。

ジョン・スコフィールドやジュリアン・ラージなど、ジャズで使っているミュージシャンも多いですね。

・・・・・

で、普段からテレキャスを弾く機会がけっこうあるのですが、ちょっと不満がありました。

それは『音が細い』ということ。
具体的にはフロントピックアップのシングルコイルがシングルコイル特有の細めのサウンドなことと、パワー不足?です。

ジャズでも使えるとはいえ『ジャズ用』というわけではないので、テレキャスでジャズを弾いていると『カリッ』としたシングルコイルのサウンドが気になってしまうんですよね。
トーンを絞っても(トーンは基本的に絞って弾いてます)、いわゆる『ふくよか』なサウンドにならないというか、『細いサウンドをちょっと丸くした』という感じになってしまってイマイチ楽しめない状況でした。



・・・・・


シングルサイズハムバッカー

そんな『ちょっと気がかりのあるテレキャスライフ』は今まで何年も続いていたのですが、ピックアップの交換のアイディアを思いついたのは先月(2022/04)にYouTubeで観た『Live From Emmet's Place Vol. 87 - Ukraine Benefit (Jazz4Ukraine)』がきっかけでした。

ジャズピアニストのEmmet Cohen(エメット・コーエン)のチャンネルで定期的に行われているライブ演奏の生配信です。

いやー、寺久保エレナさん、本当に素晴らしかったですね。
Emmet CohenとYotam Silbersteinが片言の日本語で『スゴイー』と声を掛けていたのがウケました。

という話は置いといて、Yotam Silberstein がストラトを弾いていたんですが、全然サウンド的に問題なかったのが軽く衝撃でした。

ストラトでもジャズいけるんかい!

と、もはや『ギターなんてなんでもいいな』的な思考がよぎったのですが、冷静に考えるとYotam Silbersteinのストラトはフロントがハムバッカーでした。
そういえば、テレキャスを使っていたことで有名なジャズギタリストといえばEd Bickert。
彼のテレキャスもフロントはハムバッカーでした。

💡💡💡💡💡💡💡💡!!!!

ここで、ひらめきが。

「そうだ、ハムバッカーだ! それも、テレキャスに大きな加工が必要がないハムバッカーが…!!」

【ひらめいたこと】
・ハムバッカーを乗せればサウンドの細さは解消されそう

・テレキャスにハムを載せるにはボディのザグりなど大掛かりな加工が必要

・そういえば細いサイズのハムバッカーがあったような…

・シングルサイズハムバッカー!!




・・・・・


調査〜購入

さっそくいろいろと調べてみました。

しかし、情報が少ない…。

『テレキャスでジャズ』という情報自体がニッチすぎる上に、フロントピックアップをシングルサイズハムにするという情報はごくわずかでした。こんな情報化社会なのに…。

調べた結果を端的にいうと、
・シングルサイズハムバッカー自体はいろいろある
・ストラト用が多い(ピックガードを加工すれば取り付けられるらしい)
・テレキャス用で、しかもフロント用となると選択肢はかなり少ない(どうもリアの方が選択肢が多い)

です。

シングルサイズハムバッカーで調べて、はじめに候補にあがったのが
・SL59-1n LITTLE '59
でしたが、なんとストラト用。
他にも良さげなものはあるものの、どれもストラト用。

数少ない情報のひとつ『海外の掲示板のやりとり』なども参考にしつつ、最終候補に上がったのは以下の二つでした。

1:DGT-Styles / JOE BARDEN
2:STHR-1n / SEYMOUR DUNCAN


JOE BARDEN DGT-Style N


STHR-1n / SEYMOUR DUNCAN


DGT-Styles / JOE BARDENはダニー・ガットンの意見を元に作られたモデルのようですね。

海外の掲示板では好評でしたが
『シングルコイルのテレサウンドを追求したトレブリーでテレキャス特有のいわゆる「トゥワンギー」なサウンド』
という点がどうも引っ掛かりました。

いまのテレキャスに載っているフロントピックアップは『Twisted Tele Pickup』なんですが、いまのギターから出ている音がまさにそんなサウンドなのです。

ダニー・ガットンのCDも過去によく聴いていたので「あのサウンドか……」な感じ。
※個人的にはガットンの音は『ザ・テレキャスター!!』みたいなテレキャスの王道的サウンドの印象です。

もちろん実際には Twisted Tele Pickup とは仕様が全然違うし、JOE BARDEN はどうもピックアップとしてのクオリティは高そう(値段も高い)。
加えて、海外の掲示板では『こないだジャズで使ってる人を見たけど良かったぜ』みたいな反応が………。

………悩む。



情報の少なさや商品の選択肢の少なさなど、最適解を得るのがこんなに大変とは思わなかったのですが、あれやこれやと検討した結果『STHR-1n / SEYMOUR DUNCAN』を選択しました。


STHR-1n / SEYMOUR DUNCAN


届いた『STHR-1n / SEYMOUR DUNCAN』

『STHR-1n / SEYMOUR DUNCAN』を選んだ理由はきちんとハムバッカーらしいサウンドが出ることと、出力も十分なこと。
そして、もちろん取り付けが手軽ということも魅力でした。

残念ながら STHR-1n でジャズを演奏するサンプルは見つけられませんでしたが、おそらくジャズもいけるはず。


というわけでさっそく交換します。

後編  中編へつづく。

中編はこちら


SeymourDuncan PU セイモアダンカン ギター用 ピックアップ STHR-1n BLK (ネックポジション用)

■ギター用ピックアップ
■HOTRAILS For TELE Rhythm
■シングルサイズハムバッカー
■テレキャスネック用


JOE BARDEN (ジョーバーデン) ギター用ピックアップ DGT-Style N

■ギター用ピックアップ
■ダニー・ガットンモデル
■テレキャスターネック用
■Danny Gattonのためにデザインされ、現在は世界中のテレキャスタープレイヤーから選ばれる超定番モデルとなったDGT。深み、艶のある完全なまでのヴィンテージトーンです。


関連するキーワード

楽器・機材

オススメのコンテンツ

人気のコンテンツ