Jim Hallの新譜「The Dublin Concert Louis Stewart with Jim Hall」
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Jim Hallの新譜「The Dublin Concert Louis Stewart with Jim Hall」
以前、当サイトでも紹介記事を書いたのですが、Jim HallとLouis Stewartの新譜「The Dublin Concert Louis Stewart with Jim Hall」
がリリースされました。
※2024.9.6リリース
bandcampのリリース元アカウントページ
https://liviajazzrecords.bandcamp.com/album/the-dublin-concert
bandcampやその他いろいろな販売サイトで入手可能です。
私はデジタルデータで購入しましたが、やや遅れてCDも出るそうです。
レコーディングは、ホールが休暇でアイルランドにいるとスチュワートに連絡し、ライブをやれないかと尋ね、1982年のクリスマスにダブリンで行われた。
二人はその前年の1981年、ニューヨークで知り合った。
そのダブリンでの公演は急な告知と会場探しの難しさにもかかわらず、噂が広まり、チケットは完売、スチュワートの録音をリリースするためにリヴィア レコードを設立したジェラルド・デイビスが録音しました。
録音されたテープは2022年まで発見されずに放置されていましたが、ダブリンのラジオ司会者でルイス・スチュワートのファンでもあるダーモット・ロジャースが、2005年に復活させたリヴィア・レコードからリリースされます。
「これはジム・ホールとルイが共演した唯一の録音で、会場の興奮がはっきりと伝わってきます」とロジャーズ氏は言う。
「当時最高のギタリスト2人は、本当に仲の良い友人同士で、一緒に演奏を楽しんでいました。その場にいた誰もが、本当に『信じられない』と思う瞬間だったでしょう。」
ロジャーズは、テープをデジタル化してマスタリングし、フィリップ・ワトソンにアルバムのライナーノーツの執筆を依頼した。
「『ステラ・バイ・スターライト』と『ハウ・ディープ・イズ・ジ・オーシャン』のデュエットや、ジム・ホールによる『マイ・ファニー・ヴァレンタインの』と『イン・ア・センチメンタル・ムード』のソロバージョンを含む8曲が収録されており、魅惑的な録音です」とロジャーズ氏は語る。
「ジャズギターの歴史の一部でもあります。」
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Louis Stewart もJim Hallも大好きな自分にとっては言葉にしがたいレアな音源。
まさかこの組み合わせの音源が残っていて、しかもアルバムがでるとは………!!
と、まぁ夢のような出来事が起きた印象ですね。
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で、さっそくひととおり聴いてみました。
雑感
- ソロありデュオあり、想像以上にボリュームあり
- デュオの掛け合いが熱い
- スタンダード多めで聴きやすい
- 「CDのレコーディングだぞ!」という張り詰めた感じではなく、楽しんでいる感じのリラックスムードがGOOD
- 80年代ジムホールの表現の幅が広さがすばらしい
- ジムホールの演奏にLouis Stewartが必死に喰らいつく様子が興味深い
- 発掘音源だけど音質が悪くない(エンジニアが優秀?
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ソロあり、デュオあり、かなりいい感じです。
発掘音源とのことで、正直それほど期待していなかったのですが結構ボリュームがあり聴きごたえがありました。
音質も良いです。
デュオはギター2本だけで(※)、二人の濃い掛け合いが楽しめます。
※デュオといいつつベースやドラムなどの共演者がいるパターンがけっこうある
スタンダードな曲ばかりなのでめちゃくちゃ聴きやすいのも非常に良いですね。
Louis Stewart は『正統派ジャズギター』と言うか、スタンダードなビバップギタリストですが、80年代のJim Hallの表現の幅の広さにやや翻弄されている感があります。
St. Thomas ではテーマのあと型が崩れはじめ、徐々にフリースタイルなアドリブソロの掛け合いになるなど Jim Hallらしいスタイルでの展開になったりします。Jim Hall がジャカジャカとギターをかき鳴らしている後ろで Louis Stewart がポコポコとパーカッシブなギターを弾いている(鳴らしている)のが新鮮でした。
そんな全体的に Jim Hall 主導なライブのなかで、(実際にどうだったかは不明ですが)Jim Hall に負けじと奮闘している Louis Stewartの様子がなんとなく伝わるのが面白いところです。
ソロ演奏や、デュオではバッキングの仕方などいろいろと参考になるアルバムでした。
これはオススメですね。
ぜひ興味ある方はチェックしてみてください。
The Dublin Concert Louis Stewart with Jim Hall
Louis Stewart - guitar
Jim Hall- guitar
1. Stella By Starlight (Victor Young) Strong Duo Performance
2. 2 Degrees East, 3 Degrees West (John Lewis) Stunning Solo From Jim
3. But Beautiful (Jimmy Van Heusen) Brilliant Opening By Louis
4. All The Things You Are (Jerome Kern)※ Low Tempo Solo Performance
5. Saint Thomas (Sonny Rollins) Calypso Tour De Force
6. My Funny Valentine (Rodgers/Hart)※ Strikingly Unusual Interpretation
7. How Deep Is The Ocean (Irving Berlin) Great Duet Beginning
8. In A Sentimental Mood (Duke Ellington)※ Genius A / B Part Juggling By Jim
※Jim Hall Solo
Recorded Live in Dublin's Maccabi Hall on 26th December 1982