Kurt Rosenwinkelのショパン・プロジェクト『Kurt Rosenwinkel & Jean-Paul Brodbeck - The Chopin Project』
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Kurt Rosenwinkel & Jean-Paul Brodbeck - The Chopin Project
ついさきほど iTunes を開いたらApple Musicでピックアップ > ニューリリースの欄に『カート・ローゼンウィンケル』の文字が。
『あれ!? つい最近CD(ピアノ弾いてるやつ)出たばかりなのにまた出る!?』
クリックしてみるとタイトルは『Valse in C-sharp minor (Op. 64, No. 2)』とのこと。
なんだかタイトルがクラシックっぽい…?
さっそく聴いてみて驚きました。
『えっっ、めちゃくちゃかっこいい!!』
カートのフワフワな音色(もはやEWIっぽい)となんだかクラシカルなメロディー、それでいて全体としてはモダンなジャズの雰囲気。
演奏はかなり熱い。
うん…?
なんかヤバいぞ…!
ということで調べてみると
Kurt Rosenwinkel & Jean-Paul Brodbeck - The Chopin Project
ということでピアニストの Jean-Paul Brodbeck と企画したショパン・プロジェクトのようですね。
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【YouTube動画】Kurt Rosenwinkel & Jean-Paul Brodbeck - The Chopin Project: Valse in C-sharp minor (Op. 64, No. 2)
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【公式サイトより(heartcore-records.com)】
Kurt Rosenwinkel & Jean-Paul Brodbeckによる「The Chopin Project」は、ドラムのJorge RossyとベースのLukas Traxelを迎えたジャズカルテットのためのショパンの音楽の共同再解釈である。「ショパン・プロジェクト」は、ショパンの時代を超えたロマンティックな音楽を探求し、それがジャズの即興演奏に与えた消えない痕跡をたどります。
ベルリン、2022年2月11日
スイスのピアニスト Jean-Paul Brodbeckと伝説のジャズギタリスト Kurt Rosenwinkelが、フレデリック・ショパンの音楽をジャズカルテットのために再解釈する歴史的コラボレーション「The Chopin Project」に参加することになりました。 Kurt Rosenwinkelとブロドベックに、スイスの若き天才ベーシスト、ルーカス・トラクセルと、スペインとアメリカのジャズ界を代表するドラマー、ホルヘ・ロッシーが加わっています。
ショパンの優雅なロマン派の曲は、現代のエレクトリック・ジャズ・カルテットによる再解釈に適しているのだろうかと思うかもしれない。ブロドベックとその仲間たちは、古典的な前奏曲、エチュード、夜想曲、ヴァルスのオリジナル・アレンジによる10曲の演奏を通して、その疑問を解いてくれる。ロマンティックなリズムはスウィングに、角ばった民謡のメロディーはブルースに、ショパンの長く弧を描くメロディーラインの洗練されたエレガンスはポストバップの超越したエネルギーによって変容しているのです。
「私は長年にわたってショパンの世界に魅了され、まずピアニストとして成長し、そしてその背景から彼の美学やフレージング、メロディーへのアプローチを吸収するようになったのです。私はそれを私のジャズ言語で自然に語らせ、そしてこの音楽の中にカートのギターの音を聴くようになり、あのアレンジにつながったのです」とアレンジの作者 Jean-Paul Brodbeck は言う。
バンドは2021年8月にチューリッヒでレコーディングのために出会い、すぐに相性と信頼関係を発見した。ブロドベックのピアノはショパンの作曲構造の美しさを概説し、ロッシーとトラクセルはその美しさをジャズのリズム言語に微妙にリフレームするエネルギッシュな質感のグルーヴを提供している。カートの恍惚としたリード・ラインは、ショパンの親しみやすいメロディーを新しいものに変容させながら、バンドの上を飛び回っているのである。
「ショパン・プロジェクト」は、西洋クラシック音楽のカノンを生きたドキュメントとして扱い、好奇心とオープンな耳で自由に再解釈することがいかに新鮮であるかを巧みに示している。
クラシックをジャズアレンジした曲というのはたまにあるが、アルバム全てがクラシックの楽曲というのは初めて見た気がします。
(グラントグリーンもVisionsというアルバムで『モーツァルトの交響曲第40番ト短調』をやってましたね。)
なにより現時点でアップされている1曲『Valse in C-sharp minor (Op. 64, No. 2)』を聴いた印象ではめちゃくちゃかっこいい。
個人的にはかなり好きな演奏でした。
これは『買い』ですな。
(というかApple Musicですでにライブラリに登録済み)
それにしても、カートの新しいことに挑む姿勢は本当に頭が下がりますね。
ひさびさにチャレンジングで熱いアルバムが聴けそうです。
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詳細情報
The Chopin Project
by Jean-Paul Brodbeck, Kurt Rosenwinkel
Kurt Rosenwinkel – Guitar
Jean-Paul Brodbeck – Piano
Lukas Traxel – Acoustic Bass
Jorge Rossy – Drums
Legendary jazz guitarist Kurt Rosenwinkel and acclaimed Swiss pianist Jean Paul Brodbeck join forces on The Chopin Project, a historic collaboration which finds them reinterpreting the music of Chopin for jazz quartet. Rosenwinkel and Brodbeck are joined by Lukas Traxel on bass, who plays in the Jean-Paul Brodbeck Trio, and Jorge Rossy, a stalwart member of the Spanish and American jazz communities.
Credits:
Produced by Jean-Paul Brodbeck
All original compositions written by Frédéric Chopin
All arrangements written by Jean-Paul Brodbeck
Recorded at Hardstudios in Winterthur, Switzerland, 2021
Recording engineer Daniel Dettwiler
Recording assistant Daniel Miska
Mixed at Idee und Klang Studio in Basel, Switzerland, 2021
Mixing engineer Daniel Dettwiler
Mastered by Glenn Schick, 2022
Artwork photo by Tobias Stahel at Miller’s Studio
Set design by Cornelia Koch
Graphic design by Vojta Drnek and Michaela Bóková
Production coordinator Michaela Bóková
Supported by Stadt Zürich Kultur
Released on Heartcore Records, 2022
- Étude in E-flat minor (Op. 10, No. 6)
- Prélude in E-flat minor (Op. 28, No. 14)
- ‘Raindrop’ Prélude in D-flat major (Op. 28, No. 15)
- Valse in C-sharp minor (Op. 64, No. 2)
- Prélude in C major (Op. 28, No. 1)
- Nouvelle Étude in A-flat major (No. 2)
- Prélude in B minor (Op. 28, No. 6)
- Nocturne in C-sharp minor (Op. 27, No. 1)
- Prélude in A minor (Op. 28, No. 2)
- Prélude in E major (Op. 28, No. 9)
- Bonus track: Mazurka in F minor (Op. 68 No. 4)
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Kurt Rosenwinkel & Jean-Paul Brodbeck - The Chopin Project
Kurt Rosenwinkel & Jean-Paul Brodbeck – The Chopin Project
Étude in E-flat minor (Op. 10, No. 6)
Prélude in E-flat minor (Op. 28, No. 14)
‘Raindrop’ Prélude in D-flat major (Op. 28, No. 15)
Valse in C-sharp minor (Op. 64, No. 2)
Prélude in C major (Op. 28, No. 1)
Nouvelle Étude in A-flat major (No. 2)
Prélude in B minor (Op. 28, No. 6)
Nocturne in C-sharp minor (Op. 27, No. 1)
Prélude in A minor (Op. 28, No. 2)
Prélude in E major (Op. 28, No. 9)
Bonus track: Mazurka in F minor (Op. 68 No. 4)