完成まで2年…Suhrオーダーギターがついに到着!
管理人ブログ
2年は長かった…Suhrカスタムオーダーギターが完成、そして到着
当サイトでさんざん途中経過報告をしていたSuhrのカスタムオーダー品ですが…
ついに!!
完成して手元に届きました。
オーダーしてから完成までほぼ丸2年掛かりました。
2年というとあっという間な気もしますが、『待ち状態』での2年間は思った以上に長かったです。
というわけで、完成したSuhrをご紹介します。
ハードケース
「Suhrギグバッグ」でオーダーしていたケース。
Suhrのギグバッグはクオリティ高そうだし、持ち運びしやすそうでいいかなと思ったんですが…。
ディーラーからメールで『Suhrギグバッグでオーダーしたのにハードケースで届いたよ』との連絡が。
「お店にSuhrギグバッグの在庫があるから交換可能だけど、どっちがいい?」と打診してもらいましたが、結局ハードケースのままで送ってもらいました。
海外からの輸送にはハードケースの方が安全そうなのと、ギグバッグは使っているうちにどうしても壊れてしまうからです。
ケースのミスよりも残念だったのは内容物。
以前オーダーしたときにはハードケースのなかに乾燥剤が入っていたのに、今回は入ってませんでした。
あの乾燥剤、甘い匂いで好きなのに…。
ギター本体
基本的にジャズしか演奏しない、いわゆる『ジャズ用ギター』なので、ビジュアルや木材の組み合わせなどかなりジャズっぽい仕様にしました。
Suhrはロック系がほとんどだと思うのでジャズ仕様はかなりレアなはず…。
うーん、見た目がとってもジャジー。
フルアコ的なビジュアルで大満足です。
過去にSuhrのこのタイプのギター(シンラインテレキャスター)で
『スワンプアッシュ・ナチュラルボディ + ローズ指板』
という組み合わせはウェブでもリアル店舗でも全く事例が見当たりませんでした。
ウェブに上がっていないだけかもしれませんが、Suhrではかなりレアな組み合わせかもしれません。
他メーカーでは見かけるし、悪くない組み合わせだと思うんですがSuhr的には「この組み合わせはナシ!」なんでしょうか。
ネックはローステッドメイプルです。
画像ではわかりづらいですが、普通のメイプルよりも濃い色になっています。
アバロン貝のポジションマークが最高です。
よく見たら指板サイドの小さい丸もアバロン貝になっていました。
さりげなく怪しく光る様子がたまりません。
ステンレスフレット
フレットはステンレスフレットなのでツヤツヤしてます。
個人的にステンレスフレットのギターははじめてなのですが、かなり弾きやすいですね。
指が滑るというか、運指がスムーズにできます。
ニッケルフレットだと運指が引っかかることがよくあるのですが、それがありません。
というか、このステンレスフレットを使ってみて、これまで運指のときに指がすべらないのはフレットが原因だったと気づきました。
ステンレスフレットのサウンドはよく言われるとおりのやや硬さのある音です。
オーダー時には意図してなかったのですが、ステンレスフレットのやや硬質な音がアコースティックっぽい響きになり、嬉しい誤算でした。
ステンレスフレットがパーフェクトかと問われると、ニッケルとかなり違うサウンドなので好みは分かれそうですね。
ニッケル:しっとり、暗め
ステンレス:カラッとした響き、明るい、アタック音が強め
例えばフルアコにステンレスフレットを組み合わせたらカリカリしすぎて合わないかもしれません。
PUは「Thornbucker」です。
PAF系とのことで選択。
出力は低いらしいですが、ES-175の実際のPAFと比べてみたらこちらの方が出力高めでした。
スッキリめのクリアなサウンドです。
ブリッジはテレキャスっぽい3連のものですが、オクターブ調整が可能なタイプです。
コマの傾きを変えてオクターブ調整できます。
※ただしあくまでおおまかな調整のみ可
テレキャスと並べてみた
並べたからどうってこともないんですが。
トラディショナル vs モダン みたいなところでしょうか…。
甲乙つけがたいです。
実際に弾いてみた感想
ジャズ仕様でオーダーしましたがセッティング次第で何でもいけそうなギターに仕上がっていました。
・ローステッドメイプルネック
・チャンバード(空洞あり)ボディ
・ステンレスフレット
・Thornbucker ピックアップ
と、だいぶカラッとしたアコースティックなサウンドが出る印象です。
全体の仕上がりは文句なし!
細部まで丁寧に作られていて、木材も良質。仕上げもかなり丁寧です。
オリジナルのセッティングだと弦高が高めだったり、弦ごとの出力にややバラつきがあったので届いてすぐに調整しました。
やや想定外だったのは、fホールの内部の空洞部分が思ったよりも小さかったことです。
※fホールの5cmくらい下のところで空洞部分が終わっていて、ボディの下の方はソリッド
Fenderのシンラインテレよりも空洞が狭いので、アコースティック成分は少し弱めかなーーという印象です。
ただ、あまり空洞部分が大きすぎるとこのボディサイズでは中低域〜低域が弱くなってしまうので、許容範囲内というところです。
特に、やはりSuhrは「弾きやすさ」がすばらしい。
フレットやネックの処理など、弾きやすさにこだわって作られてるのは非常に有難いですね…。
仕上げとしては雑なビンテージのギターを弾くことが多かったので、「弾きやすさの価値」というものに気づかされました。
(しかしあらためて見返してみるとギブソンは雑だなー……)
・・・・・
ひとまず無事に完成したのと、ちゃんと仕上がって安心しました。
2年も待った甲斐があったギターで大満足です。
今回、ディーラーは Wildwood Guitars さんにオーダーしましたが、細かい箇所もきちんと対応してくれて非常に有り難かったです。
途中、納期の延期が続いて「進捗どうなってんだろう?」と不安になることが多かったですが、ディーラーさんがこまめに確認をしてくれました。
支払いや完成後のやりとりもこまめに連絡をくれて、大手の楽器屋さんらしいきちんとした対応が嬉しかったです。
もしSuhrのオーダーを検討されている方がいたら、Wildwood Guitars オススメです。
というわけで、カスタムオーダーしたSuhrのご紹介でした。
これから大事に使っていこうと思います。