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肉じゃぎ管理人が使用しているギター(フルアコ)を紹介します。

明確にメイン・サブの区別をしておらず、どれもライブやセッションで使用していて気に入っているナイスなギター達です。

Gibson ES-175

1958年製のES-175(ビンテージ)です。
割と最近手に入れたものでとても気に入ってます。
最近では使用頻度が一番高いギターです。

購入時にフレットが一部かなり減っていたのと、当時のオリジナルフレットが細すぎて弾きづらかったのでリフレットしてます。

【ピックアップ】
ピックアップは言わずと知れた『オリジナルPAF』。
「どんな音か?」と問われるとなかなか説明しづらいのですが、ピュアで良い音がします。
コイルのバラつきがあるとは言われますが、経年変化も加わってか、出力は低いです。
下の方でES-125を紹介しますが、ES-125のP90と比べるとハッキリと出力が低いのを感じます。
というかP90が出力デカいですね。

よく、「オリジナルPAFは独特の匂いがする」という評判を聞いたりしますが、このPUは無臭です。

※ちなみに日本では『パフ』と呼びますが、海外では『ピーエーエフ』と呼びます。

ビンテージらしい乾いた音で、最近のフルアコではなかなかこの音にはならないんですよね。

ハウりやすいのが唯一の欠点ですが、自分の理想の音が出る頼もしいギターです。


買ってからピカピカに磨いたのであまり古く見えないかも。


オリジナルステッカードPAF。カバーが角張っているのが特徴。


ブランコテイルピース。


ヘッド。ペグをエイジド版の同タイプのものに交換して使ってます。オリジナル版は保管。


反ったピックガード。直したい…。演奏には支障がないのでそのまま使用中。



・・・・・


Gibson L-5 CES

ES-175を手に入れる前はメイン使用していたL-5 CES。
ES-175に比べるとハウりにくいので、今でもバンド編成や演奏する場所によってはバリバリ活躍中。

ピックアップはもともと『57クラシック』が搭載されていたのですが、
・出力が高い
・元気ありすぎ
・低音ずっしり
というショービズ仕様(?)なサウンドだったため、Bare Knuckle PickupsのThe Muleに交換。
PUの交換によって、元気でギラギラしたサウンドが少し枯れた味わいのあるサウンドになりました。
個人的には枯れた音が欲しいので、もうちょっと乾いたサウンドになって欲しいんですが、まだまだ新しいギターなのでじっくりと待つしかなさそう。

前述の通り、ビンテージのギターに比べると(木が乾いていないからなのか)ハウりにくいので、大人数の編成で演奏したり大きめの音量を出す場合には活躍します。
『枯れて味わいのあるサウンド』ではなく『美麗で上品なサウンド』という印象です。

2015年製で比較的最近の個体です。
(いわゆる『レッドクリムゾン』製)

以下、とある楽器屋さんでの、ちょっと面白かったエピソード。

楽器屋さんに立ち寄ったらガラスケースの中にビンテージのSUPER 400が。
価格はなんと約400万円。
店員さんに話を聞いたら「一番人気のある1959年製。ダブルピックアップで、しかもオリジナルPAF。ピックアップがPAFなんで高くなっちゃいますねー」とのこと。
『なるほど・・・』と思っていたら
店員さん「当時は作られていた本数も少ないですし。一年に20〜30本くらいとかじゃないですかねー。」
私『そんなに多くないんですね・・・』
店員さん「まぁ、今の方が作られてないんですけどね。」
私『あぁ・・・』

SUPER 400やL-5は現在の方が作られていないのです。
たしかにネットで世界中の楽器屋さんを検索してもまったく見つかりません。

Gibsonのフルアコは新品、ビンテージ問わず貴重なものなのですね。

よし、大事にしよう!


17インチボディのサウンドはリッチな響きです。


PUはThe Mule。個人的に一番オススメのPUです。かなりPAFっぽい音がします。


ヘッド。『フラワーポッド』インレイが印象的です。


指板はエボニー。


裏側。すごい杢。全力で良い木を使ってくれた感じがあります。エンドピンは、富山県が誇る有名なギター制作家・辻四郎さんに直々に取り付けていただきました。



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Bare Knuckle Pickups エレキギター用ピックアップ The Mule Set

クラッシックPAFのビンテージ・トーンを更に周波数反応のバランスを考慮して開発され、どんなスタイルでも充分な力強さを持つ『ミュール』
『The Mule』は最も良かったといわれる'59年後半のボイスを再現。ビンテージ同様の42AWGプレーン・エナメルワイヤーを使用、それぞれのボビンの巻き数を変え格別の明瞭なサウンドと更に幅広いダイナミックレンジを実現しています。
ニッケル・シルバーのベース・プレートとカバー、セルロース樹脂のボビン、メイプル・スペーサー、FillisterのNo.5ポール・スクリュー 等こだわりのマテリアルは勿論、そのサイジングまでリアルに再現しています。
Alnico IVマグネットを使用、素早いレスポンスを実現した低音、リッチな中音、コントロールしやすい高音を持っています。
ゲインを下げた時にもスムースなハーモニックスや倍音が得られ、同時にクリーンサウンドでは深みがあり、紛れもないビンテージ風のサウンドキャラクターと言えます。



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Gibson ES-125

『セッションでもライブでも、割と気軽に使えるサブ的なギター(できればビンテージ)が欲しい』
と思って購入したES-125。1963年製。

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【余談】
ES-125といえば Martijn van Iterson がメインで使っていて、ナイスな演奏をしています。
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ピックアップ・P90の素直で生々しいサウンドが特徴的です。

P90は出力がかなり大きめ。
PAFやその他のギターと比べても、このギターだけ異様に音量がデカいです。(要アンプのボリューム調整)

サブ的なギターとして手に入れたのに、使い勝手が良すぎてライブやセッションでも使ったりしています。

■ちょうど良い・握りやすいネック■
レスポールなどギブソンのギターは1960年以降、ネックがかなり薄い仕様になります。
1961年のES-175を弾いたことがありますが、あまりにネックが薄かったので驚きました。
しかし、1963年ごろになると標準的な仕様に戻ってきています。
このギターは、ネックが適度な太さで『ちょうどいい』感じなのです。

ES-125はエントリークラスの位置付けで、カッタウェイが無かったりES-175と比べると『造りが甘い』印象は拭えないのですが、しかし、50年以上の時の流れがその甘さを補って、さらに魅力を付加している気がします。
素朴で枯れたサウンドがたまりません。

ノンカッタウェイのためにハイポジが弾きづらいのが弱点。
しかし、『弾きやすい』のと『サウンドの良さ』で、弱点が気にならないお気に入りな一本です。

ES-175と違ってES-125は生産が止まっているため、現在売られているものはすべてビンテージです。
ES-125は探せばまだまだそれほど高級ではない価格で出回っているので、ジャズギタリストには非常にオススメのギターですよ。
(そのうち高くなると思う)


50年代のサンバーストと塗料が違うので、ビターな感じがあります。


上記のES-175とは違ってシンプルなテイルピース。弦交換はやりやすいです。


印字のあるノブ。このタイプのノブも好きです。


シンプルなヘッド。オリジナルのペグは劣化していたため、新しいもの(エイジド加工)に交換済み。


P90。クリアで素直なサウンドが特徴。


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