【ライブレポ】寺井 豊&塩本 彰ギターデュオライブ2024.1(ジャズカフェ・む〜ら)
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寺井 豊&塩本 彰ギターデュオライブ@ジャズカフェむ〜ら
去る2024年1月26日。
塩本さんと寺井さんのデュオライブを観にはるばる京都へ行ってきました。
前回のライブ(2023.7.7)から約半年。
前回はちょうど七夕の日だったので星をテーマにした曲が多かったのが印象に残っています。
前回のライブ終わりに今回の日程が決まっており、「来年1月かー…(だいぶ先)」と思ったのですが、あっという間にライブの日がやってきました。
半年ぶりのむ〜ら
さて京都のむ〜らへとやってきました。
富山から自動車?でおよそ5時間程度。
前回は暑かったですが、今回はかなり寒かったです。
今回のギター
今回、寺井さんのギターはL-5。
前回はエピフォンでした(エンペラー?)。
寺井さんのL-5の音を聴いてみたかったので、個人的にはギターを見ただけでかなり満足感が得られちゃいましたね…デヘヘ。
1970年ごろの当時に買ったものだそうです。
見た目はかなり弾きこまれたビンテージ。
か、、かっこええ、、、。
寺井さん
「昔、お店でライブしとって。ピアノのところにギターを立てかけておいたんよ。
ほんで、そこのお店のボーイが、ギターに足を引っ掛けて『バーン!!』ゆうて倒しよったんや。
そしたらピックアップが『バコーン』って外れて(ギターの)中に落ちよって。」
と、寺井さんいわく、一度大変な目にあったギターのようです。
一方の塩本さんはキクタニのテレキャス・シンライン。
見た目はかなりソリッドなギターですが、かなりアコースティックな鳴りがするサウンドでした。
ライブ演奏中に妙に太いサウンドだと思ったのですが、終演後に話を聞いたらブースター(小さいペダルのやつ)をかませていたみたいです。
ライブ
今回も軽めのリハだけでライブがスタート。
曲は事前に用意されたものはほとんどなく、その場で決めて演奏するというスタイル。
当然、ライブ本番に譜面は一切なし。
「こんな曲あったな」
ポロポロ〜?とフレーズを弾いて、そこに合わせていったり。
ライブ全体がそんな流れでした。
・・・・・
「But Beautiful」
途中、寺井さんが記憶を辿ってのテーマのメロディーを弾きはじめて、塩本さんも記憶を辿りながら1曲演奏。
演奏後に、
寺井さん「この曲初めて弾いたわ」
塩本さん「僕もちゃんと弾いたのほとんど初めてです」
といった光景も。
いろいろとすごすぎです。
客の中にボーカルさんが混じっていたようで(4人も!)、2ndステージでは一人一曲ずつ歌うという流れもはさみつつステージは無事終了。
あっという間の全16曲。
大満足であります。
(もっと聴きたかった)
セットリスト
1st stage
Gone With The Wind
How About You
Triste
If You Could See Me Now
Sometime Ago
Flamingo
Just In Time
SKJ
2nd stage
O Grande Amor
Misty (with vocal)
Satin Doll(with vocal)
Stardust (with vocal)
Take the A Train (with vocal)
But Beautiful
Stompin' at the Savoy
Ornithology
・・・・・
今回もすばらしいライブでした。
「君たちはどう生きるか」
と生きかたを問われるような演奏だった気がします。
次回は夏(8月)だそうです。
気になる方はむ〜らのスケジュールをチェックしてみてください。
・・・・・
余談
その1:寺井さんのピック
↑寺井さんのピックです。
ジムダンロップ製のピックですが(たぶんジャズシリーズ)、古いもので現行の仕様とは違うそうです。
触らせてもらったら、たしかにビニールっぽいというか手に吸い付く感じで材質が違うのがわかりました。
→ピック / JAZZシリーズはこちら(サウンドハウス)
その2:マスターのオススメアルバム
いつもいい感じのBGMが流れている店内。
マスターがセレクトしたアルバム(レコード)のようですが、何の音源なのかわからずモヤモヤ……。
で、ライブ終演後にマスターにオススメ盤を聞いて教えてもらいました。
その1
Billie Holiday / Music For Torching
その2
Al Casey / Jumpin' with Al
その3(上の写真ではBillie Holidayの横に立ててある音源です)
Vi Redd / Bird Call
・・・・・
終演後の店内には Billie Holiday の「Music For Torching」が流れていました。
「ビリー・ホリデーならこれやな」
とのこと。
ビリー・ホリデーはいくつかアルバムを持っているものの、この音源は知りませんでした。
(というか今回挙げる音源はどれも知らなかった)
「ギターものだったら…」
と教えてもらったのが Al Casey の「Jumpin' with Al」。
空気感あふれる録音と歌いまくっている演奏が特徴です。
「熱さ」と「渋さ」と、いい意味での「野暮ったさ」「ルーズさ」が共存している感じ。
この雰囲気のジャズギターアルバムはなかなかないなぁ、と一聴してわかる名盤の趣きがあります。
3枚目の
Vi Redd / Bird Call
はマスターに聞いたわけではないですが、よく店内で流れている音源。
半年前に来たときはこれが流れていました。(なのでオススメ盤なはず)
夏にお店のカレーを食べながら聴いたら時は最高な気分でしたね。
個人的にはこれが一番カッコよかったです。
Vi Redd(ヴァイ・レッド)は女性のサックス奏者だそうですが、めちゃくちゃ歌いまくってる天才的なフレーズで
「え、誰これ? パーカー?」
と思うほど。
お店で聞いてはじめてこのミュージシャンを知りました。こんな人がいたとは。
どれも名盤です。
ジャズバーのマスターがオススメする音源はやはり「通」なものばかり。
全国のジャズバーのマスターにオススメ盤を聞いてみたいですね。